★神社と風水★

★神社と風水★

 『風水』、この占術は今や比較的ポピュラーな存在となっているが神社や仏閣のような宗教的モニュメン
トは、風水建築が如実に現れる・・・。
 ここでは、『風水』の基本とも言うべき、四神について触れたい。
 先日、神田明神(神田神社)に参拝したときのこと、随身門を観察すると獣の彫刻が施されている事に
気が付く。
 正面入り口に綺麗な孔雀に似た鳥の彫刻、さらに随身門をくぐると亀に蛇が絡まっている彫刻、さらに
向かって左側の側面には虎の彫刻、そして右側側面には龍の彫刻が施される。
 神社や寺院をはじめとする宗教建築に施される彫刻などのレリーフは、当然のことながら占術的な意
味合いをもっているものが多い。(殆んどそうと言って良いのではないだろうか)
 神田明神の随身門の彫刻を解説させていただくと、これら四体の獣は、四神といって東西南北を表す
風水占術に基づく、方位の象徴の神獣である。
 まず北の象徴、玄武(写真1)亀に大蛇が絡み付いている、なんだか凶暴そうな亀がで表される、次に
南の象徴は朱雀(写真2)、火の鳥と言ったイメージだが厳密には似て非なるもの、さらに西の象徴は白
虎(写真3)、文字通り白い虎、最後に東の象徴は青龍(写真4)、おそらく皆さんが想像する東洋的な龍
である。
 これらを風水占術では四神と呼ぶ。

 四神のレリーフは神社参拝の折、度々見かけるが、それは方位磁石で図ると各方位にピタリと当ては

まるように施されているはずである。
 この四神は地相占術にも当てはめられ(こちらの方が風水ではメイン)各神獣は、地象を意味する。
 北の玄武、これは山を意味し、南の朱雀、平野または低地を意味する、さらに西の白虎は大道を意味
し、東の青龍は河川を意味する。
 これがすべて整っている場所が吉相地とされ、それを『四神相応』と呼び、時の為政者達は、政治の中

心地(つまり首都)をそこに置きたがる。

 東京(江戸)、鎌倉、平安京、平城京みな四神が宿る吉相地に政治拠点は置かれる。
 また、都市ほど大規模でない四神相応の吉相地は、大抵、寺社が置かれている。
 そういった理由から、山をご神体とする神社は、北を背後に社殿が建立され南向きが多い。
 方位磁石持参でそういった、風水的な見方をすると、また違った神社巡りが楽しめるのではないだろう
か。
 余談ではあるが、神田明神参拝後の事、文京区にある後楽園周辺を通った時、玄武らしきモニュメント
を発見してしまった。
 文京区役所庁舎が玄武の頭、東京ドームがその甲羅、さらに後楽園遊園地のジェットコースターが大
蛇に見える。
 さて、後楽園周辺で構成される巨大玄武を北と見る為政者の拠点は・・・。
 地図からすると、『皇居』である、世界有数の超近代都市『東京』は、現代でも風水的要素で設計されて
いるのではないだろうかと思うのは、私だけだろうか・・・。
 
神田神社、随身門に施される、四神の彫刻
(写真1)玄武
(写真2)朱雀
(写真3)白虎
(写真4)青龍
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