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元荒川を渡り、天獄寺脇に木々に囲まれた一の鳥居がある。
一礼して石造りの鳥居をくぐる。
一の鳥居から二の鳥居へ。
参道はよく整備されている。
参道脇にいろいろな花が植えてあり、丁度紫陽花の季節である、紫が眩しい。
地元の人だろうか、散歩する人、ウォーキングする人、平日ながらこの参道を歩く人は多い。
三の鳥居は伊勢神宮の第61回式年遷宮の折、撤下された古材を用いて造られた。
平成7年9月建立。
三の鳥居の脇に大きな藤棚がある。
ここ久伊豆神社は、国学四大人の一人『平田篤胤』(1776〜1843)縁の地。
彼の門人が奉納したこの藤を、彼はこよなく愛したそうである。
樹齢200年のこの藤は、埼玉県指定天然記念物、藤の花の季節にまた訪れたい・・・。
藤棚の奥に池があり、その畔に『平田篤胤仮寓跡』がある。
この手水舎は、延宝3年(1675年)建立。
登龍門の彫刻が施され、立身出世の象徴なり。
ここ、久伊豆神社の魅力のひとつに、庭園美がある。
風情感じる鳥居、その奥に滝があり、見るものに落ち着きを与える。
境内に『旧官幣大社南洋神社鎮座跡地遥拝殿』ある。
国家神道の時代、昭和15年2月11日パラオに創建された『南洋神社』は敗戦とともに廃止される。
三の鳥居とともに伊勢神宮の第61回式年遷宮の折、内宮板垣御門の古材を拝領し建立。
大東亜戦争の戦没者を鎮魂する。
権現造りの本殿は、寛政元年(1789年)の建立。
御祭神は大国主命、出雲の神を祀るここ久伊豆神社は、『平田篤胤』に愛された杜である。
現在も市民に愛される地元の人々の憩いの場といった雰囲気。
人々に愛され、皆が憩う場所というのも『杜』の条件のひとつだと思う・・・。
御朱印