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埼玉県日高市、西武新宿線「高麗駅」、JR八高線「高麗川駅」、大陸文化の匂いがする駅名がある。
そこに鎮座する高麗神社、御祭神は高麗王若光、駐車場にある不思議な木柱・・・。
なにやら面白そうな杜である。
写真は一の鳥居、白木の明神鳥居。
二の鳥居も立派である、杜の匂いがしてくる。
鳥居の奥に手水舎、身を清めつつあることに気づく・・・。
龍の水口なのだが・・・。
この龍の水口は極真空手の創始者、故大山倍達氏の奉納によるもの。
氏は三峰神社で空手修行をしたこと等、埼玉の神社に縁があるようだ。
手水舎の脇になにやら不思議なモニュメント何だろう???
唐破風の神門、ここにかかる扁額が面白い。
高句麗神社と書かれる扁額、高麗神社の高麗は高麗(コウライ)ではなく高句麗(コウクリ)の意。
高句麗は、隣国の韓国(朝鮮半島)で新羅を倒し統一した高麗(コウライ)とは別の王朝。
高句麗は紀元前から中国北東部から朝鮮半島北部を領有し約700年間君臨した王朝。
高麗王若光はその王族。
本殿裏に高麗家住宅がある。
茅葺屋根のこの住宅は国重要文化財。
ここ日高市は昔、関東甲信に散在する高句麗系帰化人1799人を移住させ高麗群とした。
続日本記に記される、元正天皇霊亀2年(716年)のことである。
駐車場にある、将軍標(しょうぐんひょう)在日韓国人団体「大韓民国民団埼玉県本部」による奉納。
これは韓国語でチャンスンという魔除の門柱、神社にある狛犬や鳥居と似た機能を持ったモニュメント。
この杜は、朝鮮半島に縁があるゆえ大韓民国大使が参拝する等、隣国、韓国にも崇敬者は多い。
高麗王廟は高麗神社の隣にある真言宗の寺院、聖天院勝楽寺の境内にある。
渡来人を祀ったというところがクローズアップされる高麗神社。
各地にある白髭神社の総本社である、高麗王若光が晩年白い髭を蓄えていたことがその由縁。
そんな縁起とは裏腹に「いたって普通の清々しい神社」というのが感想である。
これもまた、日本の杜である、宮司職は代々高麗王若光の末裔が世襲し現在59代目である。
御朱印